総合内科の特徴
01
断らない医療を実現するジェネラリスト集団
紹介のみ、外来のみ、病棟のみ、一定の症状だけ診るなど、そういった総合内科とは一線を画します。我々の診療対象は、いわゆる専門科で対応できない疾患すべてです。複数科にまたがる管理が必要な場合(慢性心不全に胃潰瘍が合併した場合など)にも総合内科が対応します。代表的な疾患としては、感染症(肺炎、尿路感染症、髄膜炎)や電解質異常(脱水、低カリウム血症、低カルシウム血症)、薬物中毒(睡眠剤、抗精神薬・抗うつ薬の過剰摂取)、膠原病(原因不明の不明熱や関節痛、皮疹)など。常時100-120以上症例を抱え、断らない医療を実現する当院の大黒柱であり、地域医療にはなくてはならない存在です。
02
個性豊かな仲間たち
当院の総合内科に在籍する医師は、バラエティに富んでいます。卒業生もそうです。卒業生は40人以上も輩出し、それぞれの進路は多岐にわたります。海外でのMBA取得者、国内で教育者として指導的立場の者から、それぞれの場所で総合内科で活躍する者、専門科医としてキャリアを築くもの、大学などの研究機関で活躍する者、外資系企業で働く者、厚生技官など進路は様々です。また、英国人医師が教育担当として常に存在しているのは、日本の病院では希少と言えます。国際学会、英文論文執筆も積極的に行える環境があります。
03
各専門科との密接な連携
救命救急科はもちろん、ICU/ECU、外科やその他専門内科とも密な連携をとりながら診療を進めていきます。総合内科は専門科から独立したものではなく、専門科との連携を図りながら、統合的に全身の管理を行うことを目標としています。専門科医師でないと対応できない領域を知っておき、専門内科と遅滞なく連携していける能力も求められます。イメージとしては、1人の患者さんを複数の専門科の医師が別々に対応するのではなく、1人の医師の中に複数の専門科の知識と考え方を備えることで、1人の医師が1人の患者さんを総合的に全身管理を行っていきます。
安定期に入った場合、病診連携に基づき、かかりつけ医(クリニックや病院)に紹介させていただいています。安定期にはかかりつけ医で管理いただき、緊急の場合や病院レベルでの精査加療が必要な場合に当院をご利用いただく形で、当院の特色をよりご活用いただけるよう病診連携を進めています。一つの病院という枠を超えた医療が展開されております。
04
厚みのある土台、内科医を作りあげる
新専門医制度が始まりました。ジェネラリスト志望はもちろんですが、各専門内科を志望する場合も、全般的な内科研修が3年間必要となります。専門科に特化したローテーションにすることも可能ですが、果たしてそれが優れた臨床医への近道でしょうか。
断らない医療、患者中心の医療を体現し、医師として、人として、厚みのある土台が作れるような修練場として、当院の総合内科は別格の存在感を放っています。どのような道に進むにせよ、医師としての長い人生の中を考えると内科専攻医の3年間は総合内科でしっかりと土台を作ることをお勧めします。
実績
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2019年度実績
外来患者総数 37,354名 新入院患者総数 2,360名 -
2018年度実績
外来患者総数 37,333名 新入院患者総数 2,422名 -
2017年度実績
外来患者総数 39,963名 新入院患者総数 2,517名