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2023.12.31ブログ

カワウのバランス感覚

柏尾川のカワウたち

柏尾川のそばを通勤で歩いていますと、カワウ(学名:Phalacrocorax carbo)が電線にとまっているのを見かけます。Phalacrocorax carboの属名はラテン語化された古代ギリシャ語で、φαλακρός(phalakros、「はげた」)とκόραξ(korax、「ワタリガラス」)から来ており、carboはラテン語で「木炭」を意味するようです[1]。

カワウは電線に器用に止まって、風が吹いても前後に体を揺らしてバランスを上手に保っています。しかも、横に何羽も並んで。これは、どういうバランス感覚なのだろうと、いつも不思議に思っていました。それが、カワウは全ての趾に水かきが付いた強い足を持っており、これがロープなどのさまざまな表面でしっかりとグリップするのに役立つようです。また、カワウは長い胴体と首があるので、これがバランスを安定化させ維持するのに役立つようです。この体の構造と強い足の組み合わせにより、カワウはロープの上でバランスをとることができるようです。さらに、カワウは翼を広げる行動をするので、これがバランスをとるのに役立つ可能性があります。翼を広げる理由は、よく解明されていないようです[2]。

彼らの三半規管が発達していて上手にバランスを保つことができるのかもしれませんが、その研究報告は見つけられませんでした。バランス感覚がカワウほど長けていれば、足腰の筋力が低下したとしても、転倒せずに上手に耐えることができるのではないかと思っています。いつか、研究したいです。カワウ。

<参考文献>
[1]Jobling, James A (2010). The Helm Dictionary of Scientific Bird Names. London: Christopher Helm. pp. 90, 301. ISBN 978-1-4081-2501-4.
[2] Wikipedia contributors, ‘Cormorant’, Wikipedia, The Free Encyclopedia, 23 December 2023, 22:11 UTC, <https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Cormorant&oldid=1191490161> [accessed 29 December 2023]

文責:チーフレジデント Yo Ishihara

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